2023年8月18日 ~ 2023年9月3日

横野 奈々 Nana Yokono お母さん、もう一度、私たちに教えてください  Mother, Tell Us About Us Again

アートルーム企画室では、横野奈々の個展「お母さん、もう一度、私たちに教えてください」を開催いたします。
横野奈々は2022年の五美大展でも大きなインパクトを残した注目の作家です。彼女は自身の制作について、痛みを抱える人間の「状態」を、そして痛みを生み出す人間の「性質」を不完全であると定義することから始まると語っています。綿布に鉛筆、木炭。材料、技法は極めてシンプルですが、不完全な「私たち」に対する深い洞察と確かな画力に支えられた彼女の作品は、他の何にも似ていない圧倒的なオリジナリティを有しています。今後ますますの活躍が期待される横野奈々の作品を、この機会にぜひ、じっくりとご鑑賞ください。

■会期:8月18日(金)~9月3日(日)平日13:00~19:00 休日11:00〜19:00 月・火曜休廊

■会場:アートルーム企画室(東京都渋谷区広尾2-13-6 ARK1001)

■入場料:無料

■アーティストプロフィール
横野奈々 Nana Yokono
1995年横浜生まれ。横浜美術大学を卒業後、東京造形大学大学院を修了。
綿布を支持体に、鉛筆や木炭を用いて制作を行う。

〈個展〉
2022年 国立 コートギャラリー国立にて個展「追いかけ、問い掛け、それでもここは」を開催
2022年 国立 コートギャラリー国立にて個展「あれは、仕方なかったんだ」を開催
〈グループ展〉
2020年 銀座 藍画廊にて二人展『往復書簡vol.3』を開催
2020年 銀座 日動画廊にてグループ展『第7回 未来展』に参加」

■ステートメント
私の制作は、何らかの事情により肉体的・精神的に痛みを負った人間の「状態」、痛みを負う人々を生み出す人間の「性質」を不完全であると定義することから始まります。
そして、描写表現を通して、今日までに起きた私たちの出来事と不完全な私たちを画布にアーカイブします。「私たち」とは、文字通り個人とその周りの複数人を指している訳ではなく、絶えず営みを続ける人間を総称して指します。写真とは違い、アーカイブの手段として絵画は非効率的で不正確かもしれません。ですが、ただ現実の出来事を写し取るのでなく、私たちという不可解な存在を読み取ろうとする行為もまた画布に残したいのです。

■オープニングレセプション
以下の日程にてレセプションを行います。参加ご希望の方は企画室HPコンタクトよりお申し込みください
8月18日(金) 17:00〜19:30/アートルーム企画室
参加無料